これまで運動という運動はできるだけ避けてきたSさん。学生時代は帰宅部で、身体を動かすといえば体育の授業のみ。社会人になってからはデスクワーク一筋で、動くといったら通勤時に歩く時くらい。インドア派で休日は家でお菓子を食べながらゴロゴロするのが幸せ。
そんなSさんだったのですが、30歳を目前にして自分のカラダが全体的に丸~くなり、全身いたるところへブヨブヨしたお肉が乗っかってきたことに気づいて、さすがに「何とかしなきゃ!」と危機感を覚えたそうです。友人のすすめもあって一大決心で当店へ来られたのはいいものの、本人が気にされていたのはやはり「これまで運動したことがないのに、体型を変えられるのか?」ということでした。
運動が苦手な人ほど変化は出しやすい
これまで似たような方を沢山担当してきた結論から先に言わせていただくと、こういった過去に運動をしたことがない方は非常にやりやすいです。「運動音痴だけど大丈夫ですか?」と不安げに聞いてくる方もいらっしゃいますが、自己流で運動をやってきた方と比べたら、偏った癖がないぶん逆に変化を出しやすいといえるかもしれません。
ただ、これまで使わずに縮みきった筋肉を伸ばす時の痛みや、動いた翌日の筋肉痛の痛みに関しては、やはり運動経験のある方と比べると「どこか傷めてしまったんじゃ?」「痛みが何日も続いてるんだけど大丈夫?」といった風に心配される方が多いので、できるだけポジティブな考え方ができるよう、痛みが起きている仕組みと、なぜこういう痛みが出るような動きに取り組んでいるのかを解説しながら、肉体改造へ取り組んでいただいています。
体型・骨格が崩れている方には必ず原因があります。その多くは身体の何処かが機能していないケースがほとんどで、運動経験のある・なしによって、肉体改造ができる・できないが決まるものでもないです。結局、運動が得意な人も苦手な人も「自分が使えていないパーツをより使えるようにする」という意味で、取り組むべきことは一緒です。
眠っているインナーマッスルを呼び覚ます
Sさんも他の多くの方と同様、本来機能すべきインナーマッスルが機能していなかったため、整体施術で揉みほぐしながら、眠ってしまったインナーマッスルを呼び覚まし、活動させてあげるところからスタートしました。インナーマッスルが機能していない方は肩甲骨・股関節が非常に硬くなります。そういった本来機能すべき関節の動きを滑らかに変えることを目的として、ボディ60分コースを週2で4週間続けました。
長年動かずに固まった関節やインナーマッスルも適切に、丁寧に動くことを繰り返していると、次第に動きグセが身についてきます。時々鏡でもチェックしながら全身、特にお尻・太ももといった下半身が徐々に引き締まってきたことを自分でも確認できたSさん。現在は少しだけレベルアップして、インナーマッスルを機能させるためのレッスンに取り組んでいます。
インナーマッスルの筋肉痛は独特な出方をするので、レッスン翌日など最初はビックリして不安げなSさんでしたが、今ではもうすっかり慣れてきて「これ、私が成長する痛みなんですよね?」と確認してくるようになりました。
運動をすることが苦手でも、自身の体型改造に二の足を踏む必要はありません。「キレイになりたい」という想いをあきらめず、ぜひ思い切って自分革命に取り組んでください。