現代人と未病の関係

未病とは、病気(病原体)は体内にあるのに、症状が表面化していない状態のことをいいます。自覚症状はあるのに病院で検査をしても異常を確認できない。最近はそういった兆候がみられる方が増えてきているようです。

PCにしろスマホにしろ。様々なものや仕組みが便利になっていった社会と引き換えに現代人は素早く、ソツなく、ミスもなく...それこそ機械のような日々を強いられている方が多いです。そういった現代人のカラダは以前と比べてどういう風に変化しているのでしょうか?

自律神経のコントロールが苦手になった現代人

人間は自律神経...交感神経と副交感神経の満ち引きで成り立っているのですが、多くの現代人はこの「満ち引き」が非常に苦手な生物となってしまいました。10年前はまだ良かった方で「満ち引き」が苦手というよりかは、仕事のし過ぎなどで交感神経が優位に傾いたまま、副交感神経に傾けないので「疲れている」「眠れない」といった症状が発生する方が多かったです。

アロマ・リフレクソロジーなどのリラクゼーションは、この交感神経に傾いた状態へ大いに力を発揮してくれるので、施術者側にしてみれば交感神経側に傾いた分を戻してあげるだけで良かったのです。たとえるならば「引き算」してあげる感じ?そうすれば副交感神経側へ傾く感覚を身体が思い出してくれて、その人はリラックス、安定した精神状態へと戻れます。

現代人のカラダは手強く変化してきている

でも時流の流れか雲行きはだんだんおかしい状況へ、人間が人間らしくなくなる時代へ突入し始めているような気がします。そういった状況下において施術者の視点からすると現代人のカラダはだんだん手強いカラダへと変化してきています。

以前は「交感神経に振り切れたメーターを副交感神経側に導いてあげる」だけで良かったのに、そんな簡単な問題ではなくなってきています。交感神経にも副交感神経にも大きく振り切ることができず、中途半端なところを延々とさまよっている感じでしょうか。

こうなるとリラクゼーションの「引き算」だけでは対応が難しくなってきます。満ちることも、引くこともできなくなってしまったカラダと精神。お医者さんでも対応しきれない、おかしな症状が出てきて当然だと思います。

前向きな力をつくる原動力

私がいま取り組んでいるカラダづくりは、表向き「体型をキレイにする、運動・日常のパフォーマンスUP、姿勢を美しくする」ではありますが、内実は現代人のカラダへ対してのアンチテーゼでもあります。

「引き算」だけだと足りないから、動いてカラダをつくる=前向きな気持ちの原動力=「足し算」も使って。こう言うと大げさかもしれませんが、今の時代背景に真っ向から挑んでいるような?そんな気持ちで整体+レッスンに取り組んでいます。

マッサージやエステを受けると確かにカラダも心も楽になりますが、それだけでは根本的な解決にはならないカラダへと現代人は変わりつつあります。何らかの未病の兆候を自覚している方は、カラダが人間本来の正しい動きを必要としていること。楽をするだけでは今の状況を抜け出すのは難しいことを知っていただきたいです。

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