最強セラピストへなりたかった、あの頃の私へ

朝から晩まで隙間なくビッシリ埋まっている指名予約スケジュール。それは週明けから週末、月明けから月終わりまで揺るがない。毎朝のルーティンとして、当日並んでいるお客様ひとりひとりの初回、これまでの施術経過を時系列で回想しながら、今回の要点・焦点をおぼろげにまとめる。あとはその時その時で、お客様から感じとったすべてを自分の反射神経へ丸投げします。

前回が良かったとして今回も良いとは限らない。いつもは左だとして今日は右かもしれない。思い込みで施術することを嫌い続けて、初めて相手が見えるのだと思っています。お客様に心から安らいでいただくためにも、リラクゼーションには厳密なマニュアルが必要です。ただ、目の前で一緒に空間を共有しているお客様へ、居心地の良い明日、翌週、翌月を提供させていただくとしたら、マニュアルという決まりごとへ乗っかりながらも、お客様の『今』を正確無比に切り取るべきだと思う。

身体を預からせていただく立場として、初回とは違う『今』、前回とは違う『今』。絶えず変化し続けているお客様へ対して、私が『今』何をしてあげられるか?考えに考え抜くことが大切だと考えています。自分はまだ経験が浅いから?技術不足だから?そうじゃないですよ。目の前にいるお客様へ対して、私が『今』何をしてあげられるか?そこを根拠に必死で施術を重ねていく、何がどうなっているのか一生懸命お客様へ伝える努力をする。

淡々と楽をして綺麗に仕上げようと思うな。ただ毅然とマニュアル通りにやってお客様が満足すると思うな。どこまでも泥臭く尽くし抜いてこそ、お客様との信頼関係、セラピストとしての自分が確立されてくるのだと私は思います。

来店するお客様の足音を感じながら、お客様が入ってきた瞬間、お客様は何を見て、何を感じているか。姿勢は?仕草は?顔色は?声のトーンは?担当するんなら相手のことを全部まるごと吸収すべき。吸収しながら「さて、私はどう尽くそう?」と迷いに迷うべき。それは始まりから終わりまでずっとそうです。一寸たりとも気を抜くな。

リラクゼーションは自己完結で成し得る代物ではない。セラピストが上でも下でもない。お客様の『今』へ真剣に向き合ってこそ、成長や進化が起こるのだと。未来はお客様と一緒になって作りあげていくものだと。そう信じて、私は今日も施術しています。

腱鞘炎と肩のインナーマッスル

半年ほど前からキーボード入力業務が急増し、病院で腱鞘炎と診断されたMさん。しばらく病院へ通ってはみたものの、なかなか痛みが治まらず、せめて痛みだけでも緩和できないかとワラにもすがる思いで来店されました。

腱鞘炎を経験した方ならわかると思うのですが、痛みが出始めた時はすでに首・肩・腕・肘・手首・指先といった各部位の筋肉・腱へ相当な負担が蓄積していることが多く、一旦腱鞘炎になってしまうとなかなか痛みが治まらなかったりします。病院でも痛み止めの薬や湿布などを出してもらえますが、基本的には「手を使わない」ことをすすめられます。じゃあそれで仕事を休めるかというと、そう簡単にいかないのが現代社会のツラいところで、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、ごまかしごまかし腱鞘炎と長く付き合っている方も少なくはないでしょう。

偏った一方向へねじれて戻せなくなっていた

Mさんも長期間キーボードを叩く仕事を続けていたためか、首~肩~指先までの筋肉が「押し」一辺倒に偏っていました。ボディメイク的に見ると、首・肩・二の腕・背中に無駄なお肉が乗っかりやすい方向へ関節がねじれている状態です。最初はマッサージへ行って痛みをほぐしてもらっていましたが、一向に良くなる気配がなく、いつの間にか通わなくなってしまったとのこと。

腱鞘炎でマッサージ・整体などの施術を受けて、その場では痛みがなくなるのに、なかなか治らない経験をされているほとんどの方は、おそらく根本的な部分の改善まで至れていません。Mさんも痛みが出ている箇所、筋肉の緊張している箇所を重点的にほぐされた形跡はあったのですが、重要な根っこ部分というのでしょうか。本来は動いていなければいけない肩周辺のインナーマッスルが、極端に動かなくなってしまっていることを施術中の動作テストで確認できました。

ココが動かないと腕先を酷使してしまう

肩のインナーマッスルは胴体と腕の繋ぎ目付近にあります。ここが動いていないということは、腕先を酷使しやすい状態へ自ら持っていってるようなもので、いくらマッサージを受けてもなかなか症状が改善しないのもうなずける気がしました。腱鞘炎とは違いますが、脇から二の腕にかけてお肉が付いている方も同様です。肩のインナーマッスルが動いていなければ、いくら腕のトレーニングを頑張っても引き締めは難しいです。

Mさんの施術は肩から腕先までの伸縮性を失った部分の揉みほぐしに加えて、姿勢バランスを整える揉みほぐし+正常な可動域を確保するためのエクササイズへ時間を注ぎました。自らの意識で肩のインナーマッスルを動かせるようになったところで、自宅でも取り組める宿題を追加。効果を早めるために体幹のインナーマッスルも同時にトレーニングしました。

全身運動って必要なんですね

目に見えて症状が改善し始めたのは、肩のインナーマッスルを自力で動かせるようになったあたりからです。胴体と腕の中継地点になる部分なので、ここを意識して動かせるのとそうでないのとでは、機能的・見た目的にも大きな違いが現れます。全身を使って指先へ想いを込めるピアニスト・書道家のように、本来は手先・指先も体幹を活かして動かすのが正解なのですが、長時間キーボードを叩き続けていると、どうしても指先だけ使う方が効率的なんでしょうね。その結果、手首を壊してしまう。

Mさんは「もう二度と手首を壊したくないから今のエクササイズは続けなきゃ。パーツのみ鍛えるのではなく、やっぱり全身運動って必要なんですね」とのこと。多忙な中できる限り時間をつくって通っていただく形で、改善するまで週1ペースで1ヶ月程度かかりましたが、肩のインナーマッスルを意識して動かすようになってからは痛みが出ることもなくなったそうです。

コリや痛みを感じている部分を処置・触りたくなる気持ちもとてもよくわかりますが、木を見て森を見ず。実は全身のトータルバランスを整えることが近道だったりすることも多々あります。

ランニングで「筋トレ」も「ボディメイク」も出来る?

ゴールデンウィークで実家へ帰省するNさんにボディメイクレッスン。いつもは週2ペースで通われているNさんなのですが、今回の帰省で1週間ほど空いてしまうため、その間に体型が崩れないようなコツを伝授すべく、一緒に動きながら身体へクセづけをしました。

Nさんは最近めっきりと体型に変化が出てきたクライアントの1人。最も気になっていたお尻・二の腕のサイズダウンはもちろんのこと、脚全体もシャキッと引き締まり、立ち姿・歩き姿が以前とはまったく違う見た目に。それはNさん自身も自覚されていて、最近は身体を動かすことの楽しさに目覚めてランニングを始めたところでした。そんなノリにノっているNさんが「レッスンを1週間休んで体型が崩れてしまうのが怖い」と思うのは当然かもしれません。

ランニングを筋トレ扱い仕様に変更

Nさんは走ることで「自身の身体を引き締めていく」ランニングフォームを習得済みで、本人には「普通に走ってさえいれば、何の問題もないですよー」とは言ったものの、それだけだと普段の週2レッスンと比べたらたしかに見劣りするということで、ランニング直前のアップを「帰省中ハードモード仕様」へ変更。走る際にメインで使うローテーターカフ・横隔膜・腸腰筋へ前もって重めの刺激を入れることで、自身のパーツを負荷とし、走りの質そのものを「筋トレ風に変える」ことにしました。

レッスンではゆったりと身体を動かしながら全身、特に体幹周りを入念にストレッチ。動く準備が整ってきたところで3つのインナーマッスル全てを連動させながら、自重を利用して体幹に刺激を入れていきます。Nさんのランニングフォームは走っている間、インナーマッスルをずーっと使い続ける仕様になっているのですが、この部分は意識下において動きをつくるより「無意識下で動かす」「意識しなくても自然と動かせてる」状態にしてあげた方がボディメイク的にも仕上がりが良いです。

筋肉の名称は知らなくてもキレイになれる

Nさんは自身が使っている筋肉の名称も知らないし、レッスンで動かしている部位がどういう機能を持ち、どう動かせば筋トレになるのかも実はよくわかっていません。ただ、こう動かして、こう走れば自身の体型がキレイに変化していく軌道を自身のカラダで理解している。結果的にそうなるよう指導させていただいています。もちろん今回も「結果的に走り自体がボディメイクになる」よう、身体へそういった機能・クセを埋め込ませていただきました。

お休みで期間が空くと体型が崩れてしまう方も多いのですが、今回のNさんに関しては逆に「肉体がどういう風に変化して戻ってくるのか?」楽しみで仕方ありません。

太もも、ししゃも足を細くする【美脚大作戦】

「とにかく脚の形をキレイにしたい」ということで通い始めたAさん。太もも全体の肉厚な感じと、ししゃも型へふくらんだふくらはぎの形が気になっていて、捻挫グセがあるせいか足首のむくみがひどい。また季節の変わり目は必ずといっていいほどギックリ腰になってしまう体質も改善したいとのことでした。

女性の多くが「美脚になりたい」願望を持っていて、かつ世には様々な美脚メソッドが存在するので、みなさん何かしら試されたことはあると思います。Aさんも学生時代は運動部だったので、身体を動かして体型をキープすることは苦手でないし、普段からウォーキングやランニングでなんとかボディラインも保てていたそうなのですが、ギックリ腰で動けなくなったことを経験して以来、ちょっとでも無理をすると腰が痛くなるため身体を動かすことから次第に遠ざかっていったそうです。そうやって動かなくなると、みるみるうちに脚の形が崩れていくというジレンマ状態へ。

太くなる方向に骨格がねじれていた

Aさんの脚が太くなった原因は、本来ならインナーマッスルが担当すべき、歩く・立つといった動作、重心位置のコントロールを太ももが過度に担当し、脚の外側へ必要以上に無駄な荷重がかかり、見た目を太くする方向へ股関節・膝・足首がねじれていたからでした。下半身の各関節へねじれが生じると腰へも常に負担が生じ続けます。何かのはずみでギックリ腰が再発してもなんらおかしくない。

ここまで状態を悪くしてしまうと、セルフで行うリンパマッサージ・ストレッチ・ウォーキングくらいでは、なかなか美脚へ近づくことができません。Aさんだけでなく「美脚へ近づけない沼」にハマっている女性はとても多くて、骨格が崩れているがゆえトレーニングすればするほど体型が崩れてしまうような方をこれまでに何人も担当してきました。

長期的に美脚をつくりあげていく

そういった数多の施術経験から、腰を傷めやすいAさんがいきなり厳しいトレーニングへ取り組むのは非効率であると判断。ゆっくりと時間をかけて美脚をつくりあげていく方法を選択しました。以下、これまでにAさんが取り組んできたメニューです。

①間違った力みグセのついた腰・下半身の筋肉を整体施術で揉みほぐしてリセット
②柔軟性の乏しい腰・お尻周りの筋肉、骨盤・股関節・膝・足首を滑らかに動かせるようストレッチ
③自主練で身体の深部に埋もれてしまったインナーマッスルを引き出す
④日常生活においての身体の使い方をレクチャー
⑤レッスンにてインナーマッスルの筋力強化
⑥美脚をつくるためのウォーキング・ランニングフォームづくりレッスン

ここまで3ヶ月ほどかかっていますが、①から⑥まで順調に進んだわけではないです。骨盤を支えるインナーマッスルに筋肉痛が出ると、あたかも重い腰痛に襲われたような状態へ陥る方もいらっしゃるのですが、Aさんもその一人でした。

宿題で意図的に筋肉痛を出し→施術で筋肉・骨格のケア→自主練でまた筋肉痛を作るといった感じで、主に①から③を地道に繰り返し続けて1ヶ月あたりでようやくブレイクスルー。その後は施術と併用しながら④から⑥へと段階的にレベルアップした結果、お尻・太もも・ふくらはぎ・足首は見違える形へと変わり、次第に腰痛も起こらなくなってきました。

「美脚をつくるって難しい」と諦めかけている方は多いと思いますが、やり方次第だと思います。トレーニングもケアも自分に合ったやり方を見つけたいですね。

洋ナシ体型から「キュッ」と引き締まった美尻へと変える整体

「お尻を綺麗に引き締めたい」希望のRさんを担当させていただきました。子どもの頃から上半身は華奢なのに、下半身がとにかく目立っていたそう。小学生時代からそうだったのに、中学・高校でソフトボールに熱中していた影響か、さらに下半身が強化されてガッシリしてしまった気がするとのことでした。

Rさんは下半身の中でも特に前ももの緊張が強く、前もも主動で骨格バランスを保つクセがあるため、結果的に骨盤が開き、股関節の位置が通常よりも外側に広がっていました。こうなるとまるでお尻・太ももだけクローズアップされたように大きくなってしまいます。

ひとたびそうやって骨盤が開いてしまうと、次第に「インナーマッスル < 太もも」という強弱関係が色濃くなり、運動すればするほど下半身が太くなりやすいという、もはや自分自身ではどうしようも出来ない状態になってしまいます。

「骨格は変えられない」と思い込んでいた

Rさんも以前は通勤時に歩いてみたり、ヒップアップに効果的!と言われるエクササイズを試してみたりもしたそうなのですが、やってみてもお尻の形状が変化する兆候は見られず「私のお尻はこういう骨格だと決まっていて、これ以上は変わりようがないんだ」と思い込んでいたそうです。

ただ、最初に状態を見させていただいて確信したのは、Rさんは身体の使い方・動かし方を間違えているだけであって、やるべきことをやれば何の問題もなく形を変えることが出来るし「イヤイヤむしろとてもキレイなお尻・足先のラインをつくれるんじゃないか」ということでした。

骨格自体はたしかに崩れているけど、眠っているインナーマッスルを起こしてあげれば、この方の体型はだいぶ様変わりするだろうなと。状態からして初回から変化を実感してもらえるだろうなと感じたので、そのことをRさんへ伝えてワクワクしながら施術をスタートしました。

インナーマッスルを呼び覚ますって楽しい

長いこと使われなくて退化したインナーマッスルを呼び覚ますのは、最初こそ痛みも伴うこともあるけれど実はとても楽しかったりします。筋肉・関節を揉みほぐして動かしながら、骨盤・股関節・膝といった関節はもちろん、そこへ付随したウエスト・お尻・太もも・ふくらはぎのお肉にも変化が現れてくるから、受ける側も施術側も「おお!ここが変わった!」と実感しながら施術を進行していけるからです。

Rさんも普段使えていないインナーマッスルが動き始める瞬間は「アイタタッ!」と痛がっていたのですが、施術開始10分くらいで骨盤周りの雰囲気が変わってきたことを実感。施術側は本人以上に変化が目に見えるので、さっきまで外へ広がって下に垂れていたお尻のお肉が少しずつ引き締まり、リフトアップしていくのを嬉しく思いながら更に施術を進めていきました。

初回から形の変化を実感

施術後はRさんに自身のお尻周りのお肉を手で触って確かめていただいたのですが、さっきまでガチガチに硬かったお尻・太もものお肉が弾力ある手触りになり、なにより形が丸く変わっていることに驚いていました。そして来た時は下半身の筋力でガッシリ地面に根を這わせるように立っていたのが、胴体の深部にあるインナーマッスルで真上にリフトアップさせるような立ち方に変わったため、これまでのように無駄な脚力を使えなくなり、まるで生まれたての小鹿のように、足元がおぼつかなくなった現実にビックリされていました。

初回で手応えを感じたRさんは、目を輝かせて先々1ヶ月分の施術・レッスン予約を入れて帰りました。さてさて、これからどういう風にキレイ体型に変化させていくか…計画を思い浮かべるだけで私もワクワクしてきます。

走れば走るほど脚が太くなるのはなぜ?ランニングの美徳

お腹まわりについた脂肪を落としたくて…スレンダー体型になりたくてランニングを始めたのに、走れば走るほど太もも・お尻・ふくらはぎといった下半身が太くなってしまう。

「走って体型を細くするには、今より長い距離を走ればいいですか?」
「距離は気にせずタイムに気をつけるべきですか?」
「そもそも走って体型を変えることはできますか?」

こういった質問を、体型を気にしている女性ランナー、走っていたけど脚が太くなるからやめてしまった方、ランニングブームに乗っかってストレス解消・ダイエットの両立を考えている方からよく尋ねられます。

「走ることで下半身が太くなってしまった」という方には、やはりそれなりの理由があって、ボディバランスやフォームをチェックさせてもらうと、本来使うべきところ以外へも無駄に力を入れて走っている方が非常に多いです。

ただし「無駄に力まずに走る」ということは意外と難しく、これまで積極的にスポーツへ取り組んできた方ならまだしも、最近になってランニングを始めた方、もともと身体を動かすのが苦手な方、デスクワークで肩・腰がこり固まっている方にとっては、少しハードルが高いといえます。

走れば走るほど太くなる脚をなんとかできないか?

走ることに慣れていないと、ランニングの時間経過とともに身体はだんだんしんどくなり、脚が前に出なくなります。でも「走って身体を変えたい」という気持ちは強いので、なんとか頑張って前に進もうとする。こういった時に必要以上の力みが生まれ、結果的に意図しない肩・二の腕・お尻・太もも・ふくらはぎが過剰に力み、筋バランスおよびボディラインが崩れてしまう。

キレイになりたくて走っているのに、走れば走るほど下半身が太くなるなんて悲しすぎます。でもそういった方は現実に沢山いらっしゃって「走って太くなってしまったんです!コレなんとかなりませんか?」という相談を、ボディメイクに関心の高い女性ランナーからよくいただきます。

私が携わる現場においてはあまりにも要望が多かったので、美しいボディラインをつくることを目的とした走り方・身体の使い方・骨格バランスのつくり方を10年以上前から追求し、それらを実現するための施術・レッスンのオーダーも次第に多くいただくようになってきました。

走ることで何を手に入れたいのか?

走って体型を変えようとするときに必要なものは、長い距離を走ることやスピードを出して走ること、気合や根性ではなく、ほんのちょっとしたコツだったりします。そういったコツをキレイ体型のランナーさん、モデルさんや女優さんはわかっていても、普通に生活をしている私たちは案外忘れがちになるのですよね。

カラダをキレイに変えるコツを習得して、キレイなフォームで走れるようになり、やがて体型も変わってくると思い出します。「そうそう、私もともとはキレイになるために走ろうと思ってたんだ」と。

あなたは走ることで何を手に入れたいのか?健康な肉体?美しい体型?もしそれが手に入れ難くなっているのであれば、どうぞ私のところへいらしてください。

アラフォー女性の体型が崩れる原因は体幹にあり

40歳になったばかりのOさんの悩みは、もともと華奢だった肩に数年前から厚みが生じ、手足も太くなったということ。太った部分を引き締めようとトレーニングをしてもなかなか細くならず、まるで肉を上乗せしたかのごとく、さらに分厚い見た目へと変わってしまいました。体重に大きな変化はないのですが、全身を鏡で見ると明らかに若い頃とくらべてシルエットが変わったといいます。

実際若い頃から特に太っていたわけでもないのに「アラフォーになるとなんとなく体型が崩れしまった」と感じる人は少なくありません。特に肩やお尻へとお肉が流れてたるんだように見えるのはよくあることです。そういったたるんだ部分を締めようとトレーニングをしても、なかなかうまくいかないのは何故でしょうか。

自分で思っている以上に体幹が機能していない

現場で指導していて意外と多いと感じるのは、たるんだ原因が肩やお尻の筋肉の緩みではなく「体幹の筋肉が機能していない」というケースです。日常で身体を頻繁に動かすこともなく過ごしていると、年齢と共に体幹部分の筋力は低下していきます。腹筋や背筋といったアウターマッスルもそうなのですが、横隔膜、腸腰筋、腹横筋、骨盤底筋群といったインナーマッスルの筋力低下は、顕著に体型の崩れとして表れます。

そういった体幹部分の筋力不足を補うために肩や腕、太ももなどの筋肉が発達して、部分的に偏って太くなってしまうのです。つまり体型が崩れたように見えるのは、弱った体幹をカバーするための筋肉がついてしまったということ。

本来であれば優先的に鍛えるべき体幹をスルーして、気になる手足や肩真っ先にトレーニングすることでバランスが崩れてしまうのです。アラフォー女性の崩れた体型がなかなか戻らないのは、こうした優先的に鍛えるべき箇所を間違えてしまうことが原因のひとつだといえるでしょう。

引き締めのコツはインナーマッスル

当店にも多くの40代女性が同じような悩みで相談にいらっしゃいます。動きを拝見させていただくと、最初はやはり腕や太ももといった、自分が使いやすい・使い慣れた部分を使って動こうとする方が多いのですが、施術・レッスンを重ねていくにつれて眠っていたインナーマッスルが目を覚まし、日常生活でも機能するようになってきます。そこからは崩れたお肉が体幹側に引き寄せられるように、肩、二の腕、お尻、太ももといったパーツも順々に引き締まってきます。

たとえばガチガチな肩こり、腰痛持ちだったり、ストレッチさえも何年もやってないんだけど?という方でも大丈夫ですよ。初回に状態を見させていただいて、筋肉や関節の動きがあまりにも硬い方はボディケアからスタートいただいています。硬くて動かなくなってしまった筋肉、体幹が弱過ぎるために太くなる方向にねじれてしまった骨格を、整体施術やストレッチでしなやかな筋肉に変えていきます。

無理な食事制限やキツい運動をガムシャラにやって引き締まるのはせいぜい20代半ばまでですよね。年を重ね、そういったやり方が通用しなくなってきたことに焦りを感じる女性は多いのですが、体型の崩れを年齢のせいにするのは時期尚早というものです。賢いアラフォー女性は正しいトレーニングやコンディショニングを行い、自分が理想とするボディを適切に維持しています。

最強セラピストへなりたかった、あの頃の私へ

朝から晩まで隙間なくビッシリ埋まっている指名予約スケジュール。それは週明けから週末、月明けから月終わりまで揺るがない。毎朝のルーティンとして、当日並んでいるお客様ひとりひとりの初回、これまでの施術経過を時系列で回想しながら、今回の要点・焦点をおぼろげにまとめる。あとはその時そ...